2014-01-01から1年間の記事一覧

マレーシアとインドネシアの間に横たわるマラッカ海峡に、陽が沈む。 2014年も残り8時間。アクセスして頂けた皆様が素晴らしい年を迎えられんことを祈りつつ。

昨晩9時56分本当に安らかな顔のまま、母が逝った。1月1日の誕生日をまじかにして。享年89。 遺漏などすべての延命処置を拒んでいた母の望み通り、緊急入院してからまもなくして点滴や酸素吸入の管を外して、一週間目のことだった。 病室の窓から望む富士山…

マレーシアの首都クアラルンプールは、20年前に比べて高層ビルやマンションが多く目につくが、相変わらず緑も多く綺麗な街だ。

生憎の雨で傘の花が咲く、世界最大級の石造り仏教寺院ボルブドゥール。ヒンズー教寺院ブランパナンと同じジョク・ジャカルタにある。 遠くの山が寝釈迦の姿に見えるのも不思議だが、回廊には仏教説話の1460面におよぶレリーフや釣鐘型の仏塔の中に仏像が鎮座…

読み始めたウィリアム・H・マクニールの世界史の序文に、インド建築の発展と波動と題して紀元5世紀のサーンチー第17祠堂から始まる代表的な建造物が紹介されている。9世紀末に建立されたこのプランバナン寺院も掲載されており、その流れは12世紀初頭カンボジ…

世界一高価なコーヒー豆コピ・ルワック。 フルーツとアラビカ種のコーヒー豆しか食べないジャコウネコの糞から取り出し、豆が白くなるまで干し丁寧に一粒一粒豆を剥いて焙煎する。 最近は日本のマスコミも取り上げられており、最高級の豆で挽いたコーヒーの…

潔白

妖艶

亜熱帯を紅く染める。

名残の彩り。

闇を紅く染めて朝が来る。

冬雲が、木枯らしを引き連れ足早に空を覆う。遠く北国は雪の中。

冬の淡い光の中に。

秋が沈む。

夜の帳に優しく包まれたポンティ・ベッキオ。川面に揺れる幻想的な姿が、郷愁を誘う。

アルノ川に掛かるポンティ・ベェッキオ橋。見ての通り日本語に訳すと古い橋だが、橋の上には宝飾店が軒を連ね、輝くジュエリーを前に行き交う観光客が目を止めていた。 橋の真ん中でスマホ片手に記念写真を撮るカップルもいたが、あまりにも絵になる二人だっ…

美の宝庫ウッフイッツィ美術館。若い頃先輩達から「本物を見なさい」と言われてきたことを、「成るほど」と感動し実感させてくれたのが、この美術館に飾れれているボッティチェリが描いたヴィーナスの誕生とプリマベーラだった。 22年ほど前の事だが、F1ド…

ウッフイッツイ美術館の前で、パフォーマーが手鏡を覗きこみながら化粧中。誰に化けているかは知らないが、妙な空気感を醸し出していた。

ドゥオーモサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の横にあるドゥオーモ広場で、自国のアルファロメオやフランスのプジョーにシトロエン、さらにドイツのBMWなど、往年の救急車や赤十字の車が集結し展示されていた。 あのクラシック・カーレース、ミッレ…

屋根のない美術館と呼ばれるフィレンツェの街並み。パリもそう呼ばれているが、パリは華やかさ、フィレンツェは落ち着きか。 小春日和のヌクヌクした日曜日。やっと海外出張の疲れが取れ、お昼頃次女の高校時代の同級生二人も参加した東飯能の百貨店での「飯…

一昨日東南アジアから帰国した。イタリア編の残りフィレンツェから掲載します。インドネシア・マレーシアはその後に掲載させていただきます。 ベニスから特急を乗り継ぎ、豪商メディチ家がルネッサンス文化を開花させた美の都フィレンツェに着いたのは、7時…

ベネチアの建物は、基礎として松の大木を何本も打ち込んでその上に建っている。マツヤニが水を弾くため 長持ちするのがその理由だったが、近年その基礎が腐り始め、温暖化で水位が上がったことも重なり、何れベネチアは沈んでしまうのでないかと、懸念されて…

水路が巡る裏通りも、ベネチア独特の味がある。

ウィリアム・シェークスピアの戯曲「ベニスの商人」。名優アルパチーノが映画で演じたユダヤ人の金貸しシャーロックがラストシーンで見せたニヒルな笑みで復讐を誓う顔が、今でも鮮明に残る。 ドゥカーレ宮殿とサンマルク寺院の美しさからはこの戯曲は想像で…

ローマから特急に乗り、水の都ベネチアを観光して街そのものが屋根のない美術館と呼ばれているフィレンツェへ。 ベネチアと言えば、ゴンドラ、ガラス製品、カーニバル仮面舞踏会がすぐ思い浮かぶが、サンマルコ広場を中心に広がる海上都市には、何度来てもそ…

サンピエトロ大聖堂の北側にある教皇の記念物・博物館・ギャラリー、バチカン美術館。 1500年代の教皇ユリウス2世の古代彫刻コレクションの展示が切っ掛けで収集が始まった。また、システィーナ礼拝堂のミケランジェロが描いた創世記と最後の審判の天井画と…

ローマ帝政時代72年に完成したコロッセオ円形劇場。野獣と剣闘士との戦いに沸いたローマ人。野獣もそうであったように多くの剣闘士も逆に餌食になった。 それを楽しむ冷酷なローマ人を想像すると、人は残酷な一面を持ち合わせている生き物なのだろう。 地球…

人魚姫、しょんべん小僧、マーライオンの世界三大ガッカリは有名だが、期間限定とはいえ修復工事中のトレビの泉は、それに匹敵するほどガッカリする。 泉の上に橋が架かっていて近くまで行けたのは初めてで、それはそれで面白かったが、ローマ観光が最初で最…

ノイシュヴァンシュタイン城から見下ろした処に、ルートヴィッヒ2世が幼少時代を過ごした父の城ホーエンシュバンガウ城がある。 遠くアルプスの峰々を望み、小さな湖と湖畔の素敵な家に囲まれたこのお城も、ロマンチック街道のイメージ・アップに貢献してい…

ノイシュヴァンシュタイン城の周辺は、秋が始まったばかり。今は紅葉も終わり、冬の訪れを迎えているはずだ。 去年の秋あたりから赤とんぼの数が減ってきたような気がしていたが、昨日の朝日新聞の朝刊にそれに関する記事が掲載されていた。 同紙にとると、…