読み始めたウィリアム・H・マクニールの世界史の序文に、インド建築の発展と波動と題して紀元5世紀のサーンチー第17祠堂から始まる代表的な建造物が紹介されている。9世紀末に建立されたこのプランバナン寺院も掲載されており、その流れは12世紀初頭カンボジアシェムリアップに30年かけて建てられたアンコール・ワットへと続いている。
インドネシアは最大のイスラム国家だが、そのジャワ島ジョクジャカルタにプランバナンはある。同じインドネシアでも、日本人になじみのあるバリ島はヒンズー教が主体。アンコール・ワットのあるカンボジアは今は仏教国と、文明と国家さらに宗教の歴史が複雑に交差しながら現在がある。
この三か国に足を踏み入れているだけに、おぼろげではあるが理解できる。