初めてアメリカでゴルフをしたのは、23年前の5月。ここハーフムーンベイ・カントリークラブ。

なぜ鮮明に覚えているかと言うと、前日深夜に震度5地震があり、二ヶ月後にまたサンフランシスコを訪れた時、大地震に見舞われてしまった。

何と言う偶然か。

駐在員の方から「田中さんは地震を連れてくるから、もう来ないでください」と、冗談交じりに言われたことを思い出す。

以来、何度かハーフムーンベイでプレーしたが、名物ホールの太平洋に面した18番の難しさに打ちのめされてきた。

リンクス特有の風と海がプレッシャーで、今回はその18番でパーを取ることだけを目標にプレーした。

その決意の表れにスイングの写真を撮ってもらったところ、会心のドライバーショットでフェアウェイど真ん中、しかも残りはおよそ120ヤード。

見事ツーオンし、バーディーこそ逃したが、念願のパープレー。大袈裟だか、23年かかって18番を制覇した。
バンザーイ!

ここだけ綴ると、さぞかし好スコアで回ってきたように思われてしまうが、残りのホールは普段通りのへぼゴルフ。

従ってトータル・スコアは、ナイスショットでなく、ナイショッと。