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ゴールデンウィークの二日、次女の舞が付き合い始めた彼山田君を伴って棲家の伊豆高原駅に降り立った。
三十歳にして納得した付き合いをするのだから、間違いない男性だろうと信頼していたが、思っていた以上の好青年だった。身長と鼻が高くしかもロン毛と髭が似合う今風のオシャレなイケメンだが、言葉使いは丁寧で、娘や私達夫婦対する配慮も十分感じられた。
三時間遅れの17時過ぎに夕紀の家族も到着し、夜はデッキで楽しいバーベキュウ。翌日は白浜で磯遊びをし、午後はハング・グライダー飛ぶ細田高原で羽を伸ばす。
二人の娘は明日から仕事が入っており、夕紀は昨晩やり忘れた花火を昼花火と称して、駐車場で子供達と戯れた後先に帰っていった。
舞と彼も私達と一緒に大室山周辺をドライブして、三時間後に帰宅の途に。改札口まで見送り彼と握手をして別れたが、新緑同様芽吹いた恋が花開くことを期待して、二人の笑顔に手を振った。
それにしても、この三日7人の食事の世話から細々とした気遣いまで、かみさんの気配りのお陰でまた一つ楽しい時間を積み重ねることが出来た。感謝、感謝。