祈りが通じたのか、翌日は絶好のマヤ遺跡観光日和となった。
カンクンからユカタン半島を車で二時間ほど走ると、遺跡に到着。マヤ人の天地滅亡の予言は外れたが、入場券売り場は結構混雑していた。
入り口脇では古代マヤ人の衣装を纏った人が、それらしい雰囲気で観光客相手に有料で記念写真を撮らせていた。
そう言えば、去年ローマの円形闘技場コロッセオの周辺でも、古代ローマ人の姿をした人達が、有料で記念写真を撮らせていた。有名な世界文化遺産には、この手の商売が流行っているのかも知れない。
笑い話だが、地球が本当に滅亡すると信じた人がいて、それまでにと全財産を使い果たしたお金持ちが、結局なにも起こらずスッカラカンになってしまい、後悔しているそうな。あくまでもガイドさんの話ではあるが。

ラベンダーの香りに誘われて、ミツバチが活発に飛び回る梅雨晴れの光景。来週いっぱいは憂鬱な天気が続くようだ。梅雨のない北海道富良野の美しいラベンダー畑が、頭に浮かぶ。