全国の海岸線にはどこにでもある港の風景だが、昨年暮れに亡くなった母の生誕地静岡県焼津市の小川港。
遠くに見える山の麓は、10年先に亡くなった父の故郷藤枝市岡部。
幼少の頃母が私を海に連れて行くと「悦朗は、波を怖がり何時も泣いていた」そうで、大人になっても冷やかされたものだ。
それが今になっては、懐かしい。
帰りに田子十という地元のスーパーで、かみさんが母の好きだった黒はんぺん通称はんべを買ってくれた。
深夜母を偲んではんべをおつまみにワインを一杯。棲家の夜空に星が光る。