故郷の港


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叔母の葬儀に参列するため、亡き母の故郷で私にとっても小学生時代に毎年夏休みを過ごした静岡県焼津市に車を走らせた。
コロナ禍でお坊さんを含め参列者全員マスク装着の葬儀はとても異様で、コロナ騒動が過ぎ去った後で印象に残る出来事として、脳裏に刻まれた。

斎場で黄泉の国へのお見送りをし、今は母の生家が存在しないので、遠洋漁業の基地として名高い焼津港に立ち寄った。

従兄弟が口を揃えて「えっちゃんは、ヤンチャだった」と述懐するほどイタズラが絶えなかった少年時代。

今になっては一瞬の出来事だが、よく言う走馬灯のように過去のヤンチャ映像がフラッシュバックした。

妻と幼なじみだったら、きっと今日はなかっただろうと、船を見ながらほくそ笑む。