ロマンチック街道の終着点バイエルン地方にあるノイシュヴァンシュタイン城。王様ルートヴィッヒ2世がネオロマネスク様式で建設させたお城だが、その優美な姿から別名白鳥城と呼ばれている。
このお城を見学するのは三度目になるが、何度見ても美しい。アメリカ人がこのお城を見ると、口を揃えてディズニーランドだと言うそうだが、シンデレラ城はこのお城がモデルになっている。
深い谷合に架けられたつり橋からこのお城を見るのが一番のビュー・ポイント。山の上に建つお城と後方に広がる湖に目を奪われる。ルートヴィッヒ2世が、王室公債を乱発してまで幻想趣味を貫いてお城を築いた事を窺い知ることが出来る眺めだ。
だが、これに危機感をもった首相が、王様を精神病鑑定にかけ幽閉してしまう。そしてその翌日散歩の途中に謎の死を遂げるが
生涯独身で音楽家ワーグナーを庇護しまさにロマンチックなお城で過ごした王様は、一人至福の時間に酔いしれていたのだろう。