昨晩棲家へ。今年は全国的に栗の当たり年だそうで、我が家の山栗も例年にも増して実を付けていたが、残念ながら収穫の時期を逃したため、茶色くなった栗があたり一面散乱していた。
もうこうなると、楽しい栗拾いが単なるイガ拾いと掃除に。ところが、ご近所さんが訪ねてきて、不在の間に駐車場や道路に落ちた食べごろを拾ってくれ、しかも皮をむいて冷凍にして保存してくれてあったのを、渡してくれた。感謝、感謝。
栗は時期外れとなったが、逆に柿は食べごろだった。今夜は、栗ご飯にデザートは柿に。「オカズは魚がいいので、稲取の朝市に行きましょう」と、かみさん。



掃除を終えかみさんの運転で海岸沿いを稲取へ。途中ハンドルを握るかみさんが「NHKで稲取の金目鯛が
紹介されていて、本当に新鮮な金目は鱗が金色に光っていて、鮮度が落ちて赤くなっていくそうよ。その新鮮な金目を丁重に扱い調理するお店が取材されていた」。それで稲取かと、合点した。
子供や孫と食べに行った松輪サバに続いて、またもNHKネタをふられた。稲取は金目と吊るし雛が有名なのは知っていたし釣りにも行ったが、稲取では買ったことも食べたこともないので、オカズは金目に決定。
市場に着いたには11時を回っていたため、場内は閑散としていた。まずは野菜と珍しいアケビに次はアジの干物を買い、目的の金目の干物を売るお店に。「最後の一枚でも稲取金目はブランドだから」と、値引を断わったお兄さんがが気に入り買うことにした。
お金を支払ったかみさんがNHKの話をしたところ、そのお兄さんが今度はニヤッと笑って「それは家の店です」と、自慢の屋号が入った看板を見せてくれた。
その偶然に気持ちが大きくなり昼食もキンメと、屋号「魚八寿し」の暖簾をくぐった。昼メニューは金目寿しとおまかせの二通りしかないので両方を注文したが、サービスに伊勢海老が付いていて、刺身でもボイルでもお好み次第と言われ、折角だからとお刺身にしてもらったが、頭は味噌汁に入れて出してくれた。
艶のある大きな金目のネタとプリプリの伊勢海老でお値段が3300円には、ビックリ。さすが地元。
ただし、伊勢海老のサービスは10月限定だそううで、季節によって生ガキやサザエが付いてくる。機会があったら、お尋ねあれ。