昨日オーストリアから帰国した。
かみさんが元気な姿で退院したと報告があったが、今回ほど、かみさんの顔を早く見たいと思ったことはない。
日曜日の午前中は、高速も空いており二時間かからず帰宅できた。
荷物を車から降ろし玄関のチャイムを鳴らすと、かみさんのはにかんだ笑顔が覗いた。
娘が来ていなかったら、抱きしめて退院を祝うところだが、素直に嬉しさを伝えるに留めた。
術後の朦朧とした姿を最後に出国しただけに、担当医はもとより医学の脅威な進歩に感謝したい。
帰国の前日、ウイーンからドナウ川沿いに一時間半走り、バッハウ渓谷にひっそりと佇む古城ホテルで食事をした。
そこに住み着いているのか、ドアに止まり可愛い鳴き声を上げるツバメがいた。
だからかどうかは分からないが、ホテルのショーウィンドーに木彫りで出来たツバメの親子が売っていた。
雛に餌を与える親ツバメに、我々夫婦を重ね合わせ、退院記念に購入した。
成田から高速に乗り自宅へと急いだがさすがに眠く、コーヒーが欲しくなって湾岸幕張インターに寄ったところ
軒下で親を待つツバメの雛を発見した。
これも何かの縁なのだろうと、勝手に思いつつまた帰宅の途に。
荷物を解きながらツバメのお土産を渡と、かみさんがいたく気に入ってくれ、伊豆の棲家に飾る予定にしていたのを
早速玄関の隅に飾っていた。きっと、本人も何か感じたのだろう。嬉しい事だ。
次回から、またドイツ編を掲載します。