これは,2009年6月18日のダイアリーから転載した写真だ。
この風景は、千年に一度と言われる東日本大震災で被災した気仙沼にあるホテル望洋からのもの。
光煌くこの穏やかな海が、一瞬にして猛威を振るう悪魔の大津波と化し、市の一部をそして人を呑みこんでしまった。
ニュースでは、このホテルも避難場所の一つとして開放され
命からがら避難された人達が、蝋燭の灯りの中で身を震わせながら不安な夜を過ごしている。
市内の惨劇もそしてこのニュースも、信じられない光景だった。
地震の恐ろしさは、サンフランシスコ大地震を経験しているが
津波の恐怖は、インドネシアやタイでのニュースで見るだけで、正直他国の出来事としてしか捉えていなかった。
まさかこんな大津波が、東北の太平洋沿岸を襲うなんて想像だにしていなかったし、津波の脅威を身に染みて理解した。
気仙沼もそうだが、隣の南三陸町の悲惨な状を含め、岩手、宮城、福島、茨城沿岸の市町村は目を覆うばかりのありさまだ。
現時点では、死者および不明者の数がどれだけ上るかは誰も掴めていないが、ただただご冥福を祈るばかりだ。