住処に向かう途中、猫の下の世話をするため、海老名のサービスエリアに寄ったが
そこに見たことの無い設備があるではないか。
近寄ってみると、それは電気自動車の充電器だった。
充電する車は来なかったが、ハイブリットの先を行く電気自動車時代の到来を告げるものであった。

エコが世界的テーマとなっている昨今、電気自動車は地球温暖化対策技術の重要な柱の一つであり

また自動車メーカーにとっても、生き残りをかけた開発テーマでもある。

それには、電気自動車最大のネックである走行距離を延ばすリチュウムイオン電池の開発が、不可欠だからである。

電池は、自動車メーカーだけでなく、電機メーカーにとっても重要なビジネスの一つで、この分野は日本が先行しているとはいえ、韓国の追い上げも激しく、また米国、中国も国を上げて開発に力を注いでいる。

危機感を感じた日本メーカーは、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の下で
メーカーの垣根を取り払ったオールジャパンの開発体制を整えた。

これは、技術立国日本の将来に大きな影響を与える出来事になると、私自身も感心を寄せている。

今では死語に近い日の丸コンピュータがそうであったように、また近年のジャパンICT戦略もしかりで

インフラとしての技術、産業としての先端技術への取り組みが、我が国の生命線であることは
言うまでもないことだから。

かって世界一を誇った半導体やテレビは、いまや韓国メーカーの後塵を拝し
輸出産業全般も、リーマンショックに加え追い撃ちをかける円高にと
二重の苦しみに喘いでいる。

こうした観点からしても、凌ぎを削る先端技術の開発に打ち勝つことに
日本の浮沈がかかていると言っても、過言ではない。

良くも悪くも迷走する民主党政権
まだ政権慣れせず、地に足が着いていないのも分からないでもないが、迷ってならないのは
将来に渡っての技術立国日本の舵取りだ。

事業仕分けは認めるが、目の前の人気取りや、マニフェストの言い逃れに明け暮れていては
なんの為の政権交代だったのかと、将来に禍根を残すことに成り兼ねない。

消費税の議論も致し方ない事だと理解するが、一方でオールジャパンの技術開発の推進と同時に
日本の優れた技術の数々を、総理自らが海外マーケットへ売り込むトップセールス
視野に入れて欲しいものだ。

キャッチアップは、モチベーションが上がるが、トップの座を守り続けるのは至難の業。
国家と産業の歴史が、それを物語っている。
それだけに、誇りを失いかけている日本の再生に、今こそ英知を結集すべきである。
スマート・グリッドではないが、オールジャパンの人材と情報の交流が
技術立国日本の発展に、大きな支えとなっていく。
日本は、進化の止まったガラパゴスに落ちぶれていくのか
それとも、水陸自在に生きるハイブリット・イグアナが誕生したガラパゴスのように、進化し続けられるのか?
それこそ、ハイブリットから電気自動車へとシフトする自動車及び電機メーカの世界戦略に
色々な面で、目が離せなくなっている。
オッーと、こんなつまらない文章を綴るなんて、連休ボケかも。
と、言うより、間違いなく歳からくるボケだし戯れ言だ。
読んでくれた方に、謝っておこう。