挙式は、一見すると教会とは気がつかないモダンな目白セント・カタリナ教会で

流暢な日本語を話す牧師の立ち会いのもと始まった。

賛美歌312番♪いつくしみ深き〜を全員で合唱し、コリント前書13章愛は寛容にして慈悲あり…が読み上げられ

説教、誓約と式は厳かに進み、クライマックスの指輪の交換に。

滞りなく式を終えた新郎新婦は、フラワーシャワーを浴びて、笑顔でウエディングベルを鳴らす。

披露宴は会場を変え、池袋のニューヨークスタイル・レストラン銀兎(GINTO)で開かれた。

お約束の儀式、初めての共同作業ケーキカットに、拍手とカメラのフラッシュを浴びた二人は、満面の笑みで応えていた。

続いて行われた、ラブなんちゃらとか言う儀式で、笑いが起こった。

新郎が新婦の口にケーキを運ぶのは、食べるものを絶やさない誓いだそうで

新婦は愛情の大きさをケーキの大きさで表し、大きくカットしたケーキを笑顔で新郎の口に入れる。

この儀式を見守っていた新婦側の親族から「こりゃ初めての共同作業と言うより、初めての介護だね」と
ユーモア溢れるジョークが飛びだした。

これには、周りの者が大笑い。日頃上品なかみさんから「座布団一枚」の掛け声えが出たほど。

考えてみると、これはジョークと言うより、男としては、嫁にこうあって欲しいと思う願望が込められた
切実な一言なのかも知れない。
笑いながら掛け声をかけたかみさんを横目に、つられ笑いしながらも、そう勝手に解釈したのは
遠くない老いと過去の悪行が頭をヨギり、逆に一抹の不安を覚える自分がいるからだろう。
いざとなったら、この写真をかみさんに見せるしかないか…。
恐る恐る、我々も昔はこうだったねっ、と。

幸せいっぱいな今日の二人は、遠い将来も笑顔で介護しあえる仲でいてほしものだ。

明日から十日程、伊豆高原の住処に篭ります。
従って、ダイアリーはゴールデンウィーク明けから再開しますので、またアクセスしてくださいね。
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