末娘の大学時代の友人が、昨日結婚した。
八王子のライブハウスでの挙式は、パンクロックの強烈なサウンドとともに
友人達の心温まる手作りの式となった。
幹事役の娘は、カミサンにブーケの制作を依頼してきた。
カミサンには、夢が二つあった。
二人の娘の成人式に着付けをしてあげること。
結婚式にブーケを作ってあげること。
夢は実現したが、その為に教室に通って学んできた。
元来真面目で一生懸命なカミサンは、手抜きが嫌いで集中する。
今回のブーケ作りも、市場での花の下見から始まって、リボンやテープの購入。
本番二日前に、花を仕入れて制作に取り掛かった。
お嫁さんの髪飾り、お婿さんの胸に飾るブートニアまでも。
作ったブーケを運ぶのも、娘が電車で持っていくには大変と
娘ともども夫婦で会場まで送り届けた。
その甲斐あってか、式を覗くことが出来たが
ブーケを手にする笑顔のお嫁さんに、かみさんの安堵の顔が重なってくる。
帰りの車の中では、夜遅くまで制作に取り掛かっていたからだろう
気持ちよさそうに寝ていたが、その顔は満足感に溢れていた。
来年一月、息子が結婚する。
婚約者からも、ぜひブーケを制作して欲しいとの依頼がある。
はたして、どんなブーケに仕上げるのだろうか。
息子の新たな門出だけに、より思いを込めた作品に仕上げるはずだ。
今から出来栄えが楽しみに。