掲載が後先になったが、正月明けの米国出張は実り多きものとなった。
仕事内容はともかくとして
僅か一時間ではあるが、スタンフォード大学で聞いた某教授の講演も大変参考になった。
また、ガイドさんの一言も、座布団一枚の価値があるジョークだった。
ここでは、ジョークだけ紹介させてもらうが
シリコンバレーでのICの意味は、最近では違う意味になっている。
この界隈で幼稚園児の遠足姿をみかけたが
インドとチャイナの子供達ばかりで、白人の子供が見当たらない。
やっと見つけたが、精々二人ほど。これが、昨今のICの意味だ、と。
何れマイノリティーが白人の数を越えると言われるアメリカの現状を言い当てている
ナイスな例え話だ。
それが証拠に、講演の後に世界一のコンピューターメーカーの研究所にお邪魔しての事だが
今流行のクラウドコンピューティングの講演をしてくれた中に、
クラウドの父と呼ばれているチャイナの上級役員の方と
男女のインドの研究者が入っていた。
でも、感心している場合ではない。憂うものがある。
それは、ジャパンの存在価値だ。
将来に渡る技術立国としての位置づけがもし低下したらと思うと、空恐ろしいものがある。
現実に、液晶テレビやコンピューターの製造は、日本を離れて韓国、台湾、中国の手に。
経済的にも、東南アジアの発展が眩しく映っている。
オーッと、日記にと言うより、自分らしくない内容になっているではなか。
そこで
写真は、ラスベガスで定宿にしているモンテカルロの隣にオープンした
最新鋭のハイテクホテル。
部屋の中は覗けなかったが、話によると古いガイドさん泣かせだそうで
室内の管理を全てコンピューターで行っており
指紋登録すると、次回宿泊の際は室温までお好みに設定してくれる。
これでは、使い方の説明にお手上げになるのも頷ける。
今だに膨張するラスベガス。
金融危機を乗り越えつつあるアメリカの底力の一端を見たような気がするが
イクラスベガスで夕日に戯れる水鳥を見て、ホッとした気分になれた。
これって、バランスかしらん。