初めてアンコールワットに行って石造りの荘厳な寺院に感動したのは、もう十数年前のこと。
後に、どうしてもこの感動と、カンボジアの抱える厳しい現実を伝えたく
妻と二人の娘を伴って、再度訪ねたことがある。
と、同時に、インドネシアに同様の寺院があることを知り
何時か訪ねたいと、願っていた。
それが、このボロブドール寺院。
規模は、アンコールワットの半分以下だが、歴史はボロブドールが古い。
それだけに、壁面のレリーフの完成度は低いが
アンコールワットが、この時代の技を下敷きにしているのは、間違いないような気がする。
いずれも、東南アジア独特の建築スタイルで、日本の木造建築には無い味わいがあった。
世界文化遺産を目の前にする度、歴史の違い、文化の違い、感性の違いを教えさせてくる。
それを多少なりとも感じる仕事ができるのは、本当にありがたいことだ。