ガンジスを渡る爽やかな風を、気持ちよさそうに身体一杯受けとめている人がいた。
おそらく無の境地なのだろうが、まさにインドに嵌まる風景。
ボートを漕ぐ青年の背後に、撮影禁止の火葬場を垣間見ることができる。
ヒンズー教の信者なら、誰もが迎えたい終焉の地であり沐浴の川。
命は天に登り、遺灰は大海へと流れいく…。
そして、人は未来への礎に。