世界を巡るー1

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世界中に蔓延している新型コロナウイルス。勿論日本も第2波が懸念される昨日今日の感染者数。だが、政府は経済を回すことに必死で、国内の移動制限を出さずにいるのが現状だ。しかし海外に行くのは、相手国のコロナ事情もありまだ門戸が開かれていない。

従って私の仕事は、一月にアメリカに行って以来残念ながら開店休業状態が続いている。

そこで、過去に行ったおおよそ70の国と地域の中で、ディジタルカメラで撮影してハードディスクに残している中から印象に残っている写真を暫時紹介していくことにした。

その最初の一枚は、チェコのプラハにある王宮で撮影した写真。撮影は2003年10月。ステンドグラスに光が当たりその色がキリストを描いた壁画に写り込んでいた。

それは余りにも幻想的なシーンで、夢中になってシャッターを押したことを、今でも鮮明に覚えている。その後三回王宮に行ったが、残念ながら光が差し込むことはなかった。

プラハの美しい街並みは再度掲載するが、この写真にはもう一つ忘れられない想いがある。まだ10代だった知人の息子さんが病に倒れ入院したと聞いたので、お見舞いにこの写真をプリントしてお渡ししたら、とても気に入ってくれたらしく、亡くなるまで自分の枕元に飾っていたと、後から知らされた。

アマチュアが撮影した写真で他人に少しでも感動を与えられたのは嬉しい限りで、私の心の財にもなった貴重な一枚である。