ナマコ壁の建築物で知られる西伊豆松崎から、仁科川沿いを上流に向かって走る。
小さい発電所や虹鱒の養殖場を過ぎ、やがて目的地「わさびの駅」に。地下1000メートル深くから汲み上げている天城深層水「健水」を取水するのが、今日の目的。
以前は無料だったそうだが、現在は15リットル100円。それでも人気なのは、やはり健水が安全性の高い水として評価されているからだ。
湧出した水は、細菌がゼロで腐らないから防災備蓄水として利用出きるが、弱アルカリ性の中硬水なので、お茶やコーヒーだけでなくウィスキーや焼酎の水割りなどにも実に相性がいい。料理屋さんもお店で使用すために汲みに来るほど。
棲家から一時間半かけての取水だが、それだけの価値を感じる貴重な水である。