夕日に染まるアルハンブラ宮殿。世界65の国と地域を巡ってきたが、最後にもう一度行くとしたらアルハンブラ宮殿と、心に決めていた。
それほど憧れていたのが、仕事とはいえ実現した。国の数からしたらまだ三分の一ほどだが、世界を巡る仕事に携わりながら、至る所で感動の一瞬を味わえることに感謝。
夜の帳が降りてくると宮殿はライトアップされ、幻想的な姿で浮かび上げる。碧ぐらい空には三日月が顔を覗かせ、街明かりは星座のような輝きを放つ。
口に入れた瞬間繊細と際立ちの味が見事なハーモニーとなるスペイン料理と、芳醇な香りとまろやかな喉ごしの赤ワインが、心踊らせる。
アルハンブラの想い出」のメロディーを口ずさみながら、宮殿に向かって一人感動の杯を挙げる。サルー。









ラグビーワールドカップでの日本代表の歴史的活躍は記憶に新しいが、それ以来かみさんが俄かラグビーファンになり、ジャパンラグビートップリーグの試合を見てみたいと言い出した。関心がなかった私も背中を押された感じで、チームを持つNTTコミュニケーションの知人から、観戦チケットを頂戴した。
神宮の色ずき始めた銀杏に囲まれた秩父宮ラグビー場で、小雨が降る中試合開始のホイッスルは鳴った。リコーブラックラムズVSNTTコミュニケーションズシャイニングアークス。
結果は6本のトライを決めたNTTが39対12でリコーを撃破したが、初めて観戦する生の迫力に圧倒された。
力と力のぶつかり合いに始まり、ボール回しの連携とトライを奪うスピードが目まぐるしくフィールドを展開する様は、これはまさに熱い男のスポーツ。
ワールドカップのキャプテンを務めたマイケルリーチ選手も観戦していたが、野球やサッカーとはまた違う面白さがそこにはあった。次回は応援団が陣取る席で、熱い声援を送ってみたい。