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ひっそりと可憐な花を咲かせる鳴子ユリ。
一か月ぶりの棲家は雨に濡れる新緑に包まれていたが、樫の落ち葉が秋を思わせる茶褐色に色を変えて散乱していた。
棲家を持つまでは関心なかったが、常緑樹は春先に古い葉を落とし柔らかな若葉と入れ替える。
こんな雨の日は、部屋に流れる讃美歌アメイジンググレイスが、心を癒す。

雨の昼下がり。
棲家の前の道路脇に、真っ白いキノコが生えていた。
見つけたかみさんが、笑いながら「綺麗で美味しそう」と。
調べてみると、どうやらシロタマゴテングダケのようで、猛毒キノコの一種みたいだ。
毎年のように、秋のキノコ狩りのシーズンに間違えて毒キノコを食べて死亡者が出たとのニュースがある。
なにかにつけて、綺麗なものにはご用心。クワバラ・クワバラ。