1967年に足立9中を卒業したが、28年ぶりに足立区役所のスカイレストランで、還暦を期したその同期会が開かれた。

私の年次は、戦後のベビーブームの後とはいえ、当時は、AからJまでの10クラス述べ500人が席を共にした。

その中で、私の担任の先生を含め5人の教師と、100人近くの懐かしい顔が集まった。

男性陣は、頭の薄さと同じで当時の面影がうっすら残っていたが、女性陣は顔と旧姓が一致しない人が大方だった。

中には、「えっちゃん私よ私、KよK・Tよ。え〜覚えてないの」と絶句され、正直顔が浮かんでこなく、失礼してしまった。

帰宅してから、卒業アルバムをマジマジと眺め、やっと思い出せた始末。

最近歳のせいか、人の名前などを含め物忘れが多くなったと意識していただけに、チョッピリ落ち込んだ。
ただ、眼鏡をかけ、巨大化した逞しい女性と、清楚な中学時代の女の子が、同一人物だとピンとこなかったのは、

私の記憶力の低下というよりも、どこにでもある同期会での会話のような気がする。

女性陣も、禿げてきた頭髪と刻まれたシワ、そしてでっぱったお腹で、同じような会話をしているはずだ。

でも、これが年月を経た同期会の面白さでもある。

懐かしさが入り混じり、笑いの絶えない時間となった。