棲家の前の坂をほんの少し下ると、吉田松陰が黒船見たさに通り抜けた旧下田街道にぶつかる。
街道は私の散歩道でもあるが、街道脇の桐の大木が藤色の花を自慢げに咲かせていた。
昔は、娘が生まれると桐を植え嫁ぐ時にその桐で箪笥を拵え花嫁道具にすると、耳にした事がある。
もしかしたら、11月に息子が桐を植えるかもしれないと想像しつつ、笑顔でシャッターを切った。