雨雲が重く垂れ込む南京。
憂鬱な天候を妙に意識するのは、戦争を知らない世代ではあるが、日本人の一人だからだろう。

ただ聞くと、今時の南京の若い世代は、日本のゲームと漫画を無邪気に楽しんでいるとのことだ。

日本が犯した拭うことの出来ない悲惨な虐殺を、時代の変遷と世代交代そして経済交流と発展が
一枚一枚ベールに包んでいる。

この街に降り立ったことで、大袈裟だが日本人としての心の霧が少し晴れたような気がする。