ピアノに寝そべり、窓越しに曇り空をみつめるピイちゃん。
晴れていたら、あの窓から外に出してもらえるのにと、恨めしそうな目をしている。
ピイちゃんは、長女が高校時代に上野駅の構内ひよこのお菓子を売っている売店の前で、拾ってきた。
そこでひよことなずけたが、何時しかピイちゃんと呼ばれるように。
この子は、おてんばで放浪癖もあり手のやける子だが、背中をなでると喜んで尻尾を振る。
一瞬のこの仕草に、飼い主は騙されてしまう。
犬と違い、ベタベタしないだけに余計に可愛く見える。
この猫マジックにはまる人が、最近多いらしい。
六匹飼ってる私もその一人だが、一昨日九匹飼っている方と飲む機会があった。
その方は最高十三匹いたそうだが、先輩飼い主として話を伺うと、うなずくことばかりで大いに話が弾んだ。
勿論お酒も美味しく飲めて、これから先の猫繋がりが楽しみになってきた。