鍾乳洞の狭くて暗い入り口を抜けると、目を見張る光景が。
奥に鎮座する巨大な涅槃仏の前に、ポッカリ抜けた天井から差し込む光にお線香の煙が絡まり、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
日本では見かけたことの無い光景に、仏教の持つ奥深さを感じずにはいられなかった。
また、寝釈迦の顔は満面の笑みで、見つめる私の心を和ませてくれる。
この洞窟仏をお守りする尼僧の顔には、一点の曇りもない。仏に仕えるとは、まさにこの事か。
カオルアン洞窟の仏に蝋燭とお線香を添えて、合掌。