ゴールデンウィーク明け早々、世界文化遺産に登録される富士山の噴火口を眺めつつ、今やうどん県として名高い香川県の高松へ日帰り出帳したが
某社の高松支社からの眺めが素晴らしく、思い出の島屋島とその先に霞む小豆島が一望できるので、今回はカメラ持参で支社長さんを訪ねた。
今からおよそ44年前、定時制高校4年生の時の修学旅行先が、京都に大阪千里の万国博覧会と神戸から船で高松に渡り、栗林公園屋島を見学し
帰りの船で小豆島によるコースだった。
このコースを提案したのが私で、かみさんとの出会いを含め、思い出がいっぱい詰まった高校時代最後の旅だった。
想えば、私を定時制高校に通わせた亡き父の最高のアドバイスも懐かしい。
姉を全日制に通わせておいて「お前が私立高校に行ったら、ロクな人間にならないので、働きながら夜間に行きなさい」と、言われたことに、勉強が嫌いでチャランポランナ私には「渡りに船」と、素直に従った。
実は内心、働けば小遣いは出来るし、勉強する時間は少ないしと、良い事と尽くめなアドバイスにほくそ笑んでいたが
入学してみると、銀行員の息子でいていい加減な考えの生徒は私一人で、貧しくも人生を真剣に生きている人たちの集団であったった。
この時のカルチャーショックは、今でも心の原点で父への感謝の気持ちでもある。