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昨晩遅くに中国広州から帰国した。
さすがに今朝は朝寝坊したが、上野の森の精養軒で開催された高校時代の同期会に、妻ともども参加した。
今回は還暦祝いを兼ねており、嬉しいことに恩師も全員駆けつけてくれた。
思い起こせば、勉強嫌いでヤンチャな私に手こずった父が「お前が低レベルの私立高校へ行っても、ロクな奴にならない」と
昼間働いて夜勉強する定時制いきを薦めた。
人生の転機はここからで、入学してみると、働けば小遣いになるし勉強時間は短いしこんな良いことはないとほくそ笑んだ銀行員の馬鹿息子など相手にしてくれない、真面目な苦学生の集団だった。
皆勉強と仕事の両立に必至で、話についていけない自分がモーレツに恥ずかしくなったことを、昨日のように覚えている。
これは、父の最高の教育だと未だに感謝している。おかげで妻とも出合うことが出来たし。
ただ、卒業して何回か開かれた同期会で、妻の担任だった写真のH先生が「熊野(旧姓)を大事にしているだろうな」と、お会いする度に念を押された。
真面目な妻と馬鹿息子は相当不釣り合いで、よっぽど心配だったのだろう。
今回もまだ心配なのか、同じセリフを吐かれたが、妻の笑顔に多少ホッとした様子だった。
何時になったら「田中と結婚して良かったな」と、妻の肩を叩いてくれるのだろうか?
10月30日には、中学時代の同期会がやはり還暦を切っ掛けに開催される。
こちらは、20年振り位なのでまた楽しみである。