なんてことだろう。
お姉さんのお通夜から戻ると、一か月ほど前から餌を口にしなくなっていたカルちゃんが、息絶えていた。
出掛けに、今晩までもたないかも知れないと思いつつ自宅を後にした妻の予感が、的中してしまった。
きっと、お姉さん一人の旅立ちでは淋しかろうと、カルちゃんがお供を買って出たのかも知れない。
愛するものを同時に失った妻の心境は、計り知れないほどの深い悲しみに覆われているはずだが、気丈に振る舞う姿に心が痛い。
明日は、合掌また合掌。