SQシンガポールエアラインのサービスも、世界一の呼び声が高い。
総二階建てのエアバスも、いち早く導入した。
今回のフライトはJALだったが、昨年このエアバスA380に乗る機会があり
ビジネスクラスでも座席がフルフラット使用で、快適な眠りにつくことができた。
SQが羽を休めるチャンギ国際空港も、東南アジアのハブ空港として
利用客が多く人気もある。
それは、トランジット客の待ち時間をいかに飽きさせないかの工夫が随所に見られるからでもある。
屋外スペースには煙草が吸えるバーがあったり、季節の花が植えられ心を和ませている。
室内に目を転じると、蘭に囲まれた池に錦鯉が優雅に泳いでいる。なんと心憎い演出だ。
また無料のインターネットはもとより、映画の上映や大画面のテレビ放映
のんびりと音楽を聴けるフロアもある。
それに引き換え成田空港は、ハブ空港としての機能は無く
今や韓国、タイの後塵を拝する始末だ。
一県一空港という無理な航空行政にうつつを抜かした結果、大きな遅れをとったことが如実に分かる。
勿論シンガポールにも影の部分はあるが
大胆な都市造りは、観光行政に力を入れる日本は大いに参考にしてほしい。
「世界で二番じゃだめですか」と言った大臣が注目を浴びる日本の現状が、気掛かりだけに。