シリアを二代に渡って統治する、アサド大統領親子。
父親は2000年に亡くなったが
実は、亡くなったその日にシリアにいた。
今でもたまに思い出すが
ホテルのテレビに大統領死亡のニュースが流れていたのを見た女性が
突然泣き崩れた姿を。
翌日ホテルの前のロータリーは、銃を構えた兵隊が取り囲み
異様な雰囲気に包まれていたことを。
幸いクーデターは起きなかったが、アンマンに抜ける国境で
銃を手にした国境警備隊がバスに乗り込み、我々の顔をジロッと見渡してから
通過を許可してくれたことを。
この時の緊張感と国境を抜けて思わずバンザイをした開放感は
心に深く染み込んでいる。