親友の車に同乗して行くはずだった、土曜日のゴルフ。
朝一のメールに、風邪で欠席するので迎えに行けないと
恐縮する文面が綴られていた。
急遽自分の車で出発することになったが
ならば、里山の風景をカメラに残そうと、早めに家を出た。
久喜から東北自動車道に入り、北関東自動車道を益子で降りた。
目的のゴルフ場はメンバーコースなので、周辺の雰囲気は頭に入っていたが
絶好のゴルブ日和と新緑の季節が重なり、里山の美しい風景が目の前を通り過ぎていく。
凛として背筋を伸ばす麦の穂。田圃では、田植えの準備が進んでいる。
一面に白い花を咲かせているのは、梨畑。
農家の方が丹精込めて育てているのだろう。

帰りがけに見かけた梨畑で、大蛇のように巻かれた寒さ避けのビニールシートが、それを物語っていた。
梨は皮ごとかじるのが好きだ。
皮の苦さに甘味を含んだ水気が交わり、かつ歯ごたえも楽しめ
口の中で何ともいえないハーモニーを繰り広げる。
これも、農家の方の苦労があってこそ。
もし彼の車に同乗していたら、遠慮してカメラを持たずに行ったはず。
このブログを続ける以上は、物臭になってはいけないと教えられた
里山の春の顔。