石廊崎から波勝崎へと足を伸ばす。
国道を折れ九十九折の急な坂道を下ると
否応なしに野猿公苑の駐車場にはいる。
入園料の500円を払うと、専用小型バスで海岸まで運んでくれる。
お目当ての猿は、そこで自由に遊び回っているが
なぜ、こんなことを書くかと言うと
波勝崎の猿は、野生の猿が時として出没するものだと、ずっと思い込んでいたからだ。
的外れな思い込みと500円のダブルショックで、一瞬我を忘れる。
単なるケチだと思われるかもしれないが、結構ズシッときたのは事実。
気を取り直して、入園料分写真を撮ろうと猿にカメラを向けたが
今度は、小屋の中で鉄格子に守られ餌をあげるお客の姿に
映画猿の惑星のシーンがオーバーラップし、妙な気分になってしまった。
ものはついでに
犬掻きは、犬が泳ぐ様に似ているからそう呼んでいるのだろうが
気持ちよくプールを泳ぐ猿は、猿掻きはたまた平泳ぎ?
ナンダカンダの波勝崎だが
母猿のオチチを吸う赤ちゃん猿の無垢な顔に、入園料を忘れさせるだけのものがある。
お孫ちゃんが出来ると、なおのこと可愛いものには弱くなる。