残暑厳しき晩夏の夕暮れ。台風20号の影響で、昨日からの北海道行きが中止となった。残念。
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知人に教えていただいた天城深層水「健」を求め、棲家から西天城高原牧場を経て取水所「わさびの駅」へ。
昔は無料だったそうだが,現在は15リッター百円で汲める。土日は駐車場が満杯になるほど混雑するそうで、確かに一般細菌がゼロ、硝酸性窒素が極めて少ない、腐りにくく防災備蓄水としても使えるなどの特徴があり、しかもコンビニの水より断然安く、人気になるわけだ。
近くに仁科川第一、第二水力発電所もあり、豊富な水資源は自然の恩恵として大切に使われている。
棲家に戻るため西伊豆の松崎に出た。西伊豆は夕陽が売り物だが、松崎はなまこ壁の家が有名だ。壁の目地に漆喰を蒲鉾型に盛り上げて塗る工法。今では全国的に数が少ないが、味わい深くモダンな造りで、私は好きだ。
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首都サンホセからバスで熱帯雲霧林に覆われた山を越え、澄んだ川と濁った川が合流して一本の川になるのを車窓で眺めながら、タバコン・リゾートへ。川のように流れて来る温泉は、日本では見たことの無い光景。その迫力に度肝を抜かれた。
帰りに高い木の上で羽を休めるオオハシを見た。またドライブインでは、雲の切れ目から一瞬滝が顔をだし、ハチドリが懸命に蜜を吸っていた。日本とは一味違う自然がそこにある。
御殿場の東山旧岸邸に隣接する庭園に佇む「とらや工房」。虎屋と言えば羊羹が代名詞だが、工房のメインはどら焼き。さらに大福などの和菓子やお汁粉や餡蜜なども楽しめる。
緑の庭園を眺めながらいただく上品な和菓子は、甘党にとって至福のひと時。
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最近よくテレビでも取り上げられるコスタリカ。ワールドカップにも参戦しているので、日本人にも馴染みが深くなりつつあるが、やはり大自然とそこに生息する動物が一番の特徴だ。
火山と熱帯雲霧林に囲まれ、軍隊の無い国。明るい人柄のコスタリカ人の笑顔に癒される理想郷かもしれない。
リバー・クルーズで動物探検に行ったが、船に乗り込む前に、まずはナマケモノがお出迎え。二時間の探検だったが、空にはコンドルが舞い、ホエザルの大きな声が遠くから響き渡り、蝙蝠が立てに列をなし、また黄色と緑の胴体に青い尻尾のコントラストが美しい鳥が羽を休めていた。川に潜ったアメリカ川鵜は、止まり木で自らを誇示するように羽を広げていた。
川沿いには、カイマンが横たわっていたり、草の中から鋭い目で睨めつけてきた。またイグアナなどの
爬虫類も顔を見せてくれた。
僅か二時間の間でこれだけの動物と対面できるとは思わなかった。日本ではあり得ない体験が出来た。
重い思いをして400ミリの望遠レンズを持って行って良かった。